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 コラム 色彩お薬
 

コラム 色彩 お薬
第1回 はじめに カラーセラピーって?


「狭い待合室を広く見せるにはどんな方法が効果的だろう?」
「日当たりの悪い薬局の玄関を明るい雰囲気にしたい」
など、限られた空間・環境で患者様に気持ちよく過ごしていただくために工夫を凝らされている薬局は多いのではないでしょうか?このような場合、「色」をひと工夫するだけで、雰囲気はだいぶ変わるものです。

「色」が与える影響や心理的効果はとても高く、近年「色彩心理学」「色彩心理療法(カラーセラピー)」といった分野は大変関心を寄せられています。「色」は人の心、精神・意識・喜怒哀楽などの感情に、深く複雑にそして強く関わっています。

しかし洋服やアクセサリーと違い、薬局内全般となると対象は空間であり、面積・容積は広く、そこに使われている素材も多種多様です。カラーコーディネートの分野でも、特に難しいインテリアカラーコーディネートに分類されます。

ここでは人に与える「色」の効果についてお話します。色が患者様に心地よく過ごしていただくためのインテリアコーディネートのヒントになれば幸いです。




「色」は、光のないところでは認識できません。必ず光が必要です。初めて色と光の関係を発見したのはアイザック・ニュートンで17世紀のことでした。色とは電磁波の一種である光が物体にあたり反射したときの周波を、感覚器官(視覚)が刺激として捉えたものであり、「色」は光の放射エネルギーなのです。この放射エネルギーの周波数の違いにより、人は様々な色を感じ分けています。

「カラーセラピー」の起源は古代ギリシャにまで遡ります。カラーセラピーとは「色彩心理」の手法を使い、色に隠されたりまたは色で表現される感情や深層心理を読み解く色彩療法です。カラーセラピーは医療に代わるものではありませんが、簡単な「色彩心理」効果で、心身のバランスを整え、患者様に癒し効果を与えられるといいですね。

アメリカの刑務所の無機質で灰色の壁をピンク色に替えたら、囚人が落ち着きを取り戻したという話を聞いたことがありませんか?実際にあったことだそうです。またロンドンでは、テムズ川にかかるブラックフライヤ橋を黒から緑色に塗り替えたところ、この橋から飛び降りる自殺者が3分の1にまで減少したそうです。このような実例からもわかるとおり、色が与える心理効果は科学的にも証明されているのです。

次回以降は、さらに具体的な色にまつわるお話をしたいと思います。患者様に心地よく過ごしていただく空間づくりのヒントになれば幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。



次回は、「第2回−患者様への癒し空間− 色による心理効果、その根拠は?」を、6月に掲載予定です。お楽しみに。





 監修

 
紀野 裕美
 
(カラーコーディネーター、カラーセラピスト)


 
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