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人は様々なものに日々囲まれて、色というものを単独で見ることはなく、多くの場合は複数の色を一度に目にします。それらの色は、その場所の明るさや気候や見る人の視力などによって、本来の色とは違って見えることの方が多いのです。
複数の色を扱うときに重要なキーワードは、「対比」と「配色」です。色彩学において、色が他の色に影響されて、色同士の差異が強調されて見える現象を「対比現象」といいます。対比現象をうまく利用した配色で、色の持つ美しさや楽しさを最大限に引き出せるといいですね。
下の図の中心にあるオレンジ色は、どちらも同じ色ですが、周りを囲む色に影響されて、同じ色には見えづらくなっています。
また下の図の中心にある水色は、どちらも同じ色ですが、周りを囲む色に影響されて、色の鮮やかさが違って見えます。
色みを持たない白と黒だけの配色においても、対比現象は起こります。下の図を少し眺めてみてください。
白い格子が交わったところに、黒い影(灰色の丸)がぼんやりと見えませんか?これも対比現象の一種です。
個人差はありますが、特に赤や緑をしばらく見ていると、他の場所に視線を移した後でもはっきりとその残像が確認できます。前述の対比も目が錯覚を起こしている状態です。目のためにも十分に休息が取れるような配色(色の組み合わせ)の方が、お体に不調をお持ちの患者様が多い医療機関においては適しているでしょう。
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