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 コラム 色彩お薬
 

コラム 色彩 お薬
第1回 はじめに カラーセラピーって?


 色彩学の中には、「環境色彩計画」と呼ばれるジャンルがあります。住宅や商業・ビジネス施設に始まり、公共交通機関や都市計画全般において、安全性を高めより良い生活環境を作り出すために計画的に色彩を使おうというものです。しかしこれは難しく捉える必要はなく、一般常識や、連載第2回でご紹介した「色による心理効果・色彩心理」がもとになった比較的新しい分野です。
日本工業規格−JIS−では、安全に関する警告や指示・情報などを、視覚的にわかりやすく伝えるために、安全標識や表示などに使用する色の一般的事項を規定しています。しかしこれは様式を強制するものではありません。JISで定められた様式の基準を満たしているものを安全標識とし、「JIS規格(適合・適用)」と表すことになっています。


(参考)日本工業規格−JIS−で規定されている安全色(JIS Z 9103


 一般的に「赤=危険、止まれ・緑=安全、進め」など、私たちは子供の頃から多様な色に囲まれながらも、色によるイメージを共有しそれに従って行動したり物事を認識したりしているものです。それを学術的に整理したものですから、「環境色彩計画」は比較的馴染みやすい分野ではないでしょうか?「環境色彩計画」では、色による情報伝達として機能的効果と、感情や情緒を刺激する美的・感情効果を利用して、色を整理分類して秩序を与え、安全性を高めより良い生活環境を作り出しています。下記の例では、情報伝達としての機能的効果(交通標識、電車の路線図、配線コード、戦闘服、動物の保護色など)を利用した、標識やサインの一例です。


 一方下記のサインは、色の持つイメージと異なるため違和感を覚えますが、サインや看板においては法律や規格による強制力はないので、実際には自由です。しかしこれらは社会秩序や、街の景観維持の観点からはあまり好ましくないと思われる方が多いでしょう。




 医療機関のために定められた安全に関する規定色は特にありませんが、お体に不調を感じられた患者様がより安全快適に過ごせるよう、院内や薬局内はいっそう色使いに配慮し、危険物や危険エリアの明示が必要でしょう。その際には、JIS規格の安全色は多いに役立つのではないでしょうか?色は使い方によっては、表現の自由として個性を発揮することもできますが、社会や環境との調和やマナーの一部として色を共有することも大切ですね。




次回は「最終回−色彩お薬番外編-楽しい色の名前」をお届けします。お楽しみに。





 監修

 
紀野 裕美
 
(カラーコーディネーター、カラーセラピスト)


 
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