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「かかりつけ薬局」をどのように決めているのか、または決めていないのかを考えてみましょう。

各種患者アンケート調査結果を見ますと「決めている患者」は10%未満から20%の範囲に位置づけられています。



調査結果では1カ所の薬局に決めているが17.1%でした。病院や診療所にかかる時、その近隣の薬局にそれぞれ決めているが最も多く50.3%でした。例えば大病院で診察を受けた時はその門前薬局へ、皮膚科で治療を受けた時はその近くの薬局など、医療機関毎に決めている患者が一番多くいました。特に行く薬局を決めていない患者も32.6%と3分の1を占めていました。



決めてない群を分析すると、「何となくそうしているだけ」53.1%、「どこでも同じだから」38.2%。その理由としては、薬を数えて出すだけ、説明も納得がいかない等、薬剤師の業務を評価していない事の理由が多くありました。
しかし、もしも気にいった薬局が見つかれば「かかりつけ薬局」にしても良いと思う患者は半数以上いました。これは信頼できる、気に入った薬局が未だ見つからないためあちこちの薬局を訪問して、良い薬局を探していることを現しています。



「病院・診療所ごと」に決めている群の理由は、「便利な場所だから」57.1%、「その病院や診療所の処方せん扱いに手慣れている感じだから」25.9%、「その薬局にいくことが何となく決まりのような気がする」14.8%等、利便性が優先されています。それ以外では理由があいまいに感じます。

年齢の層別結果では60歳以上の年齢の高い患者は一カ所に決めている割合が2倍も多い34.4%でした。年齢の高い患者は、一度訪問した薬局は叉行かなければ行けないと言う心理が働きます、お世話になった薬局には叉行かなければ悪いという気持ちもあります。しかしそれ以上の理由として大切な要件は、(1)きちんと説明してくれる(2)適確な情報をくれる(3)相談にものってくれる等、薬剤師業務を評価して一カ所に決めています。
しかし40歳未満のかかりつけ薬局を決めている群は9.7%と約半分に減少しています。若者はもっと便利で対応の良い薬局は無いのか、あちこちの薬局を回って検証しているのでしょう。
薬局のマーケテイングを考えるならば、40歳未満の決めていない群(43.4%)の患者の囲い込み、若者がリピーターとなる戦略を練ることが重要です。

かかりつけ薬局の決め手の詳細は次回に解説いたします。




早瀬 孝彦先生プロフィール
 保険薬局マーケティング研究会代表、認定薬剤師

  • 1945年 山梨県生まれ 都立青山高校卒
    1968年 東京薬科大学卒
           協和醗酵工業入社/MR/東京第二支店長
           営業統括部
    2005年 分業を考える会 元代表
  • (株)エニイクリエイティブアドバイザー (株)ドラッグイエロー管理薬剤師
    「薬立つ話」元製作担当責任者 薬剤師研修 消費者向け講演
    患者満足度調査 医師と薬剤師の連携 規制緩和とOTC医薬品
    薬局機能公表制度 かかりつけ薬局 後期高齢者医療制度
    ジェネリック医薬品と薬剤師の役割 患者情報と副作用

  • 主な論文(共著)
    かかりつけ薬局を持つ患者と持たない患者の視点や意識に関する比較検討YAKUGAKUZASSHI Vol.125 Number1(January 2005)
    Classification of Pharmaceutical Service from the View point of patient Satisfaction/Dissatisfaction



 
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