今回は薬剤師のイメージは「くすりの専門家」または「医療人」なのかを考えてみましょう。

薬剤師が自分自身のイメージを「薬立つ話」で取得したアンケート結果(表1)に示します。1位:医療人が46%、2位:薬の専門家43%、3位:薬を調剤する職人7%、4位:薬を扱う商人4%でした。
毎年実施している新卒の研修会で取得したアンケート結果では90%以上が医療人でした。薬の専門家が10%弱で職人や商人のイメージは殆どありません。この理由として学生は授業、実習で学んできた事を患者のために働きたいと言う意気込み、やる気からきている事と思います。また医師と対等な立場で治療に関わりたいと言う意見もありました。
医師のアンケート結果では薬剤師のイメージは、56%が薬の専門家、20%が薬を調剤する職人、医療人は16%でした。しかし問題は患者には、薬剤師の医療人としてのイメージが僅か6%しかないことです。患者の目には薬剤師が医療人としての認識・評価が非常に低く映っていると言うことです。薬剤師自身が医療人であると自負しても患者から評価されなければなにもなりません。単なる自己満足にすぎません。やはり患者に満足していただけることがもっとも大切なことなのです。
患者や医師とのトラブルの原因はここにあります。若い薬剤師はあまり肩に力を入れて、頑張りすぎないこと。ミニドクターには決してなってはいけません。
患者から見た医師のイメージは100%医療人です。
病気を治してくれた、命を助けてくれた、このような症例をたくさん経験しているからです。薬剤師に命を助けてもらったというケースがどの位あるのかが課題です。薬学知識、服薬指導、面接技能、薬歴記載などを現場の先輩薬剤師から学んでいくことが大切です。

図は、「患者」の「患」という文字は心に串の刺さった不安や葛藤をいだいている人です。このような人を相手にしている人が「医療人」です。医師は常にこのような心をもって接しています。元日本病院薬剤師会会長・全田先生の講演で聴いたお話しです。
患者の話を聞いてあげる、わかりやすい言葉で説明してあげるなど基本的な技能を取得して「薬の専門家」として努めていきましょう。