| 事業の概況
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、東日本大震災による落ち込みから回復の兆しがみられるものの、欧米を中心とした海外経済の減速懸念が浮上し、円高が進行するなど、景気の先行きに対する不安は強まっております。このような経済状況のもとで、厚生労働省によるジェネリック医薬品のさらなる使用促進策、下落傾向にある薬価やドラッグストアの調剤薬局事業への出店強化による競争激化など、当社の主要販売先であります調剤薬局を取り巻く環境につきましても厳しい状況であります。
このような状況にあって当社グループは、変革し続ける医療業界におきましてIT技術を駆使したソリューションを通し、医療サービスの向上を引き続き支援、リードしてまいりました。
この結果、当中間連結会計期間の売上高は4,234百万円(前年同期比3.8%増)、経常利益400百万円(前年同期 経常損失186百万円)、中間純利益217百万円(前年同期比76.6%減)となり、平成23年9月30日付で公表いたしました「第2四半期業績予想(連結・個別)の修正に関するお知らせ」での上方修正を、若干ではございますが上回る結果となりました。
中間純利益につきましては前年同期を下回っておりますが、前年同期の業績数値には、当社で保有しておりました株式会社祥漢堂の株式の90%を三井物産株式会社に譲渡したことによる株式譲渡益が含まれております。当中間連結会計期間は、第1四半期、第2四半期ともに事業収益の計上による黒字化を達成しており、ストックビジネスへのビジネスモデル転換による業績が計画通りに回復した成果であります。
1.調剤薬局向けシステム事業およびその関連事業
調剤薬局向けシステム事業につきましては、ビジネスモデルを転換して3年目の平成23年3月期に営業利益で黒字化を達成し、ストックビジネスの市場での評価も定着し、さらなる磐石な収益確保を目指し、前期に設立いたしました広域営業統括部を中心として「Recepty NEXT」のユーザー数拡大に向け、調剤薬局チェーンへの提案活動に注力しております。この結果、当中間連結会計期間における販売台数は当初見通しを上回りました。
ネットワーク事業につきましては、調剤薬局チェーンへの「Recepty NEXT」導入が拡がるにつれて、薬局間情報共有システム「NET−α」の利用件数が順調に増加しております。国立感染症研究所感染症情報センターとの共同研究である「感染症流行探知サービス」の利用薬局は順調に増加しており、開通待ちのお客様を含めて全国で約7,000件のお客様にご利用いただいております。また、平成22年6月22日に「高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)」より発表された「新たな情報通信技術戦略 工程表」に記載されている「『どこでもMY病院』構想の実現」におきましては、沖縄県浦添市に続き、香川県高松市、島根県出雲市など他の地域でも実証事業が着実に進行しております。
医科システム事業につきましては、平成23年3月にリリースいたしました電子カルテ搭載医事会計システム「Medical Recepty NEXT カルテスタイル」の出荷が開始され、展示会やご提案先で非常に高い評価をいただいております。また、新規ユーザー獲得に向けた新規販売チャネルの開拓に注力しており、今後の受注獲得が期待されます。
新大阪ブリックビルにつきましては、テナント事務所は約95%の入居率、クリニックモールには3クリニックが入居しており、新たに1クリニック入居予定となっております。不動産市況は空室率上昇に底打ち感があるものの、景気の先行き不安から好転する見通しが立たない状態でありますが、引き続き入居先の増加に努めております。ビル資産の有効活用につきましては、市況の動きに合わせて慎重に検討しております。
一方、経費面におきましては、業務委託費の削減など以前より取り組んでおりましたコストダウンに対する意識が全社的に根付いたことも寄与し、当初予想数値を下回る水準に抑えられました。なお、平成23年9月30日付「シンジケートローン契約の変更契約締結に関するお知らせ」において公表いたしましたとおり、長期借入金の支払利息に係る適用利率の見直しを行い、より有利な条件に変更いたしました。これにより、下期の業績に与える影響は軽微ではあるものの、来期以降はさらなる業績および財務体質の改善が見込まれます。
この結果、当中間連結会計期間の調剤薬局向けシステム事業は、売上高4,240百万円(前年同期比31.0%増)、営業利益282百万円(前年同期 営業損失325百万円)となりました。
なお、調剤薬局向けシステム事業の売上高が連結売上高を上回っている主な要因といたしましては、連結子会社の益盟軟件系統開発(南京)有限公司の株式会社イーエムシステムズに対するソフトウェア開発受託売上を連結相殺する前の金額を記載しているためであります。
2.その他の事業
その他の事業につきましては、株式会社ラソンテにおきまして、新大阪ブリックビルの管理ならびにビル内のスポーツジム「LASANTE」、保育園「LaLa Kids」および貸会議室の運営や、漢方薬局事業などを行っております。
スポーツジム「LASANTE」につきましては、消費者の健康に対する意識が高まっており、特長である「完全個別対応」の付加価値を活かして会員数の増加を継続的に図ることで、売上高を前年同期より伸長させることができました。保育園「LaLa Kids」につきましても、夏休みの短期保育サービスとともに食育および知育プログラムをご評価いただき、園児数が増加いたしました。貸会議室の需要は順調に伸びており、新大阪駅前という立地の良さと施設の質感やサービス内容が評価され、リピーターの増加による着実な収益確保で事業全体の底上げができました。
この結果、当中間連結会計期間のその他の事業は、売上高125百万円(前年同期比20.4%増)、営業利益27百万円(前年同期比120.6%増)となりました。
株主の皆様におかれましては、今後ともより一層のご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
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